2021年12月8日水曜日

2021年12月8日の聖句

この人たちは金で神々を造りました。どうか彼らの罪をお赦しください。(出32:31~32)
兄弟姉妹たち、あなたがたの誰にも、悪く不信仰な心がないように、誰一人、生ける神から離れないように気をつけなさい。日々お互いに語り合いなさい。(ヘブライ3:12~13)

「誰一人、生ける神から離れないように気をつけなさい」と言います。不信仰とは、生ける神から離れることです。生ける神です。神さまは、今も生きて働いておられる。神さまがあたかも死んでいるかのように、あるいは生きることのないただの物や、私たちがどうとでもできる都合の好いカミに仕立て上げることは、してはならないことです。
今日の旧約聖書の御言葉はモーセの祈りの言葉です。エジプトから脱出したヘブライ人たちは、神さまを礼拝するために荒れ野に出て行きました。彼らは遂にかつてモーセが神と出会った山までやって来ます。人々は麓で待ち、モーセが一人で山に登って、そこで神さまから十戒を授かりました。神の民がこれから生きるための道標として、神様ご自身がお与えになった指針です。しかし麓で待っていたヘブライ人たちは次第に待ちくたびれ、民から不満が噴出してきました。モーセはいつまで経っても帰ってこない、もう待てない、だから我々のための新しい神を造ってそれを拝もう、と言い出します。モーセの兄アロンは人々に手持ちの装飾具の金をもってこさせ、それを鋳造して子牛の像を造って言いました。「イスラエルよ、これがあなたの神だ。これがあなたをエジプトの地から導き上ったのだ」。こうして人々は金の子牛の前で踊り狂い、ささげ物を供え、飲み食いして戯れだした。それを知ったモーセは怒り、神さまから頂いたばかりの十戒の板をたたき割って民を激しく叱責しました。その後、神さまの前に出て彼は祈った。「この人たちは金で神々を造りました。どうか彼らの罪をお赦しください。」
この人たちが造った金の子牛は、これまで信じてきたのとはまったく別の神ではありませんでした。「イスラエルよ、これがあなたの神だ。これがあなたをエジプトの地から導き上ったのだ」と言って、その子牛の前で踊り狂ったのです。つまり、真の神さまを金の子牛に仕立て上げて、自分たちに都合の好いカミに堕としたのです。それは許されない罪です。不信仰とは、生けるまことの神を自分に都合の好いカミに堕とすことです。それは自分の不安の穴埋めをし、自分の願望を叶え、私たちに敬虔な振りをさせてくれます。しかしそれは生きていないので、私たちを本当に救うことができません。人間が造った神がどうして人間を救うことができるでしょうか。人間を救うことができるのは、人間を造った神だけです。
私たちの祈りは、私たちの礼拝は、どうでしょう。生けるまことの神をあがめ、この方を畏れ、神の前に誠実に膝をかがめているでしょうか。生けるまことの神だけが、私たちの罪を赦し、私たちを救う力をお持ちなのです。

2024年4月20日の聖句

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