2021年7月15日木曜日

2021年7月15日(詩編26)

箴言26
偽りの舌は自分が傷つけた人を憎み
滑らかな口は破滅をもたらす。(28節)

この章はこのように始まります。
「夏の雪のように、また刈り入れ時の雨のように
愚かな者に誉れはふさわしくない。」
ユーモアさえ感じる言葉です。この節に続いて、この章はまず愚かな者について、そして13節からは怠け者、17節以下は攻撃的だったり人を悪く言ったりする人のことについて書かれています。そして「愚かな者に誉れはふさわしくない」と言いますが、愚かな者たちの姿についての知恵の言葉がこの章に綴られています。
例えば4,5節のところもとてもおもしろいです。
「愚かな者にはその無知に合わせて受け答えをするな
あなたがその人に似た者とならないために。
愚かな者にはその無知に合わせて受け答えせよ。
その人が自分を知恵ある者と思い込まないために。」
自分の言葉や振る舞いをもう一度点検させるような言葉ではないでしょうか。
怠け者については、14節がおもしろい。
「扉はちょうつがいで回転
怠け者は寝床で回転。」
これも、知恵の中に光るユーモアです。そんな怠け者も「自分を知恵ある者だと思い込む」と言い当てる。鋭い人間洞察です。
そして、17節以下の悪意の人について、最後に言われていることが冒頭の言葉です。
「偽りの舌は自分が傷つけた人を憎み
滑らかな口は破滅をもたらす。」
これも人間の性質を深い洞察を持って言い当てる言葉です。自分を傷つける者を憎むということもあるでしょうが、自分が傷つけた相手を、傷つけておいてさらに憎むということが実際起こっているのではないでしょうか。
この章に記されているのは私たちの罪人としての姿です。罪人としての人間の醜さを、あるユーモアを含んだ言葉で言い当てている。しかし鋭い言葉です。このような私を、主よ憐れんでくださいと祈る一日でありたいと思います。

2024年4月26日の聖句

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